2015年08月14日

店の名前



トメがうどん屋を始めたいと言い出した。
開店資金をたかられたが、夫兄弟全員示し合わせて断った。
結局、トメの貯金から全ての費用は賄われた。金は持っているみたい。
昔、トメは義兄の奥さんをイビリたおしていた。
私は正月くらいしかトメと会わないが、よく義兄嫁が台所で泣いているのを見た。
義兄は一度それを偶然発見し超高速で別居したから、義兄嫁はいまは穏やかに暮らしている。
義兄が逃げたので私たち夫婦にすり寄ろうとしているトメは、私が書道していることを思い出したようで、
タダでうどん屋の看板を書いてくれと言ってきた。
看板本体の費用と彫り費用は払うから、トメのイメージに合う立派なのを書いてと言われた。
だから、立派な看板は立派な板でとトメに話し、屋久杉の太い一枚板を2枚取り寄せた。
表用と店の中用に。
そして、店の名前をとにかく立派に書けと言われたのだが、
無視して「嫁いびり庵」と表裏都合4回を書きあげ、彫り屋さんに預けてきたw
彫り屋のおじいさんが、注文の際に屋久杉が勿体無いと言っていたが、
屋久杉の木目と私の字体が面白いから、よい作品になるだろう、出来上がりは任せろと言ってくれた。
昨日、店に設置された看板を見てトメは憤怒。
人はあそこまで怒ることができるのかとビックリした。
夫は「良かったな、母さんのイメージ通りだ」とトメに言っていたが、
怒り狂ってるトメの耳には入らなかったみたい。






  

Posted by zib31434 at 13:34Comments(0)